ラトビアの首都リガには、地元の人々が日々の買い物に訪れる巨大な市場があります。
その名も『リガ中央市場(Rīgas Centrāltirgus)』
肉や魚、野菜、果物、乳製品など、さまざまな食材が並ぶ活気あふれる市場ですが、実はこの建物、ちょっと変わった経歴の持ち主なのです。
なんと、そのルーツは飛行船の格納庫。
リガ中央市場の歴史をさかのぼると、第一次世界大戦の時代にたどり着きます。
第一次世界大戦中の1917年、リガはドイツ軍に占領されていました。まだ飛行船が戦争の主力兵器だった時代。ドイツはリガに『ツェッペリン飛行船』の格納庫を建設しました。

(ツェッペリン飛行船。アメリカで使用されていたもの。)
ドイツの敗北により戦争が終わるとラトビアは独立。残された格納庫の構造物を別の用途に活用する構想が生まれます。そこで目をつけられたのが、市場への転用でした。
当時の街にあった市場が収容能力などの問題を抱えており、新しい中央市場が求められていました。そこで格納庫の構造材を再利用し、巨大な市場を建設する計画が進められたのです。
建設が始まったのは1924年。そして1930年、リガ中央市場は正式に開業しました。
軍事施設が市場へ、なかなか大胆なリノベですね。

ちなみに飛行船ですが、戦闘機や対空兵器の発達により兵器としての優先順位が低くなっていき、『1937年 ヒンデンブルク号爆発事故』で輸送船としての安全性も疑問視され、次第に利用されなくなっていきました。
飛行機と比べて燃料面では安いものの、速度とか管理費とかを考えるとコスパが悪いんだそう。昔は日本でもたま~に飛んでましたけど、最近はめっきり見なくなりましたね。ドイツだとまだ観光用に運行しているらしいです。
さて、話を戻して・・・
現在のリガ中央市場は、リガを代表する市場のひとつです。
内部には肉、魚、乳製品、野菜、果物、パンなど、さまざまな食材を扱う店が並びます。フードコートも併設されているので、食事をとることもできますよ!
現地の生活や食文化を知ったり、お土産を買うのに良い場所です。ぜひとも足を運んでみてください。

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