チェコといえば、最高級ブランドであるモーゼルに代表されるボヘミアンガラスが有名です。
ボヘミアガラスは木灰を原料にすることで得られる高い透明度と硬度、美しいカットが特徴で、日本でもファンが多くとても愛されています。
しかし、チェコのガラス工芸はボヘミアンガラスだけではありません!チェコのガラス工芸は、もっと身近なものなのです。
ガラス工芸が発達していたチェコでは、ガラス製のボタンが製造されていました。
かつては日常的に衣服に縫い付けられていたのですが、洗濯機の普及によって壊れやすいガラスのボタンは衰退しました。
しかし、一つ一つ手作業で作られ、色を塗られた美しいガラスのボタンはアンティークとして人気に火が付き、
世界中にコレクターが存在する一大工芸品となったのです。
工芸品となったガラスのボタンは、今も昔の型が使われ、昔と変わらない製法で生産されています。
500円玉程度の大きさのガラスボタンですが、その形や色、模様は様々!
例えば写真の蝶の柄のものは、「エジプト風のデザインが流行っていた頃の型」ということだそう。
なんだか1つ1つの柄やデザインにストーリーを感じます。
思わず色んな種類のものを集めたくなってしまいますね。
ガラスボタンはコレクションにしても、アクセサリーパーツとしてヘアゴムやイヤリングにしても可愛いです。
意外なところでは、どこかレトロなデザインを活かして帯留めとして使われることもあるそうです。
そんなガラスボタンのほとんどは、プラハからバスで1時間ほど行った先にある街、ヤブロネツ・ナド・ニソウで作られています。
ヤブロネツ・ナド・ニソウはガラスボタンの工場や、沢山のボタンやビーズのショップ、ガラスとジュエリーの博物館など、アンティークや雑貨が好きな方には楽園のような場所。日帰りでも楽しめますが、じっくり見るならやはり一泊はしたいところです。
その他、チェコガラスはハンドメイドビーズやガラスジュエリー、爪やすりなどにも使われています。
チェコで唯一無二の可愛いものに出会う旅はいかがでしょうか。
Staff Blog
スタッフがお届けする現地情報
中欧の記事
- 最新の投稿
- おすすめツアー