チェコの首都プラハにかかるカレル橋。そのたもとでヴルタヴァ川を見つめる騎士の像があります。金色の剣を手にした騎士の姿で、足元にはライオン。彼はチェコの伝説に登場する英雄『ブルンツヴィーク』です。
ブルンツヴィークはボヘミア公爵の息子。武勲により国の紋章に『鷲』を授かった父にならい、より良い紋章を手に入れるための旅に出ます。
旅の途中、ブルンツヴィークはさまざまな国を訪れ、多くの冒険に巻き込まれます。その中でも特に有名なのが、ドラゴンとの戦いです。ある島でブルンツヴィークは、3つの頭を持つドラゴンと対峙しているライオンを見つけます。彼はライオンを助けるためにドラゴンと戦い、見事に倒します。助けられたライオンはブルンツヴィークのもとを離れず、忠実な仲間として彼と旅を続けることになります。これが、現在のチェコの紋章に記される『ライオン』の由来になったとされています。

ブルンツヴィークの冒険はこれだけでは終わりません。旅の途中で彼は、不思議な力を持つ魔法の剣を手に入れます。この剣には、『念じるだけで敵の首を切り落とす』という強い魔法の力があったといわれています。
ブルンツヴィークはこの剣を手にして、さらに旅を続けます。こうして「ライオンを従え、魔法の剣を持つ騎士」という、まさに伝説の英雄らしい姿になっていきます。
ブルンツヴィークが手に入れた魔法の剣は、冒険の後にカレル橋の橋脚の中へ隠されたといわれています。
チェコが大きな危機に陥ったときには、山の中で眠っている伝承の騎士たちが、守護聖人ヴァーツラフとともに目覚め、国を救うと伝えられています。そのとき、ブルンツヴィークと魔法の剣も再び姿を現すのだそうです。
何百年もの歴史を持つプラハの街には、こうした物語がたくさん残されています。カレル橋を訪れた際には、有名な橋の上だけでなく、川沿いに立つ英雄にも注目してみてはいかがでしょうか。
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プラハの英雄『ブルンツヴィーク』 2026-09-30

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