ルーマニアの山奥には、今も昔ながらの蒸気機関車が走っている場所があります。
通称「モカニツァ(Mocănița)」です。
モカニツァが走るのは、ルーマニア北部のマラムレシュ地方。ヴィシェウ・デ・ススという町から、カルパチア山脈の森林の中へと入っていきます。

この鉄道は、もともと観光のために作られたものではなく、山の中で伐採した木材を運ぶための森林鉄道として使われてきた歴史があり、現在はその一部が観光列車として利用されています。
列車が出発すると、蒸気機関車が煙を吐きながらゆっくりと森の中を進んでいきます。車窓に広がるのは、山と森林、そして川。ときには橋を渡りながら、列車はカルパチア山脈の奥へと進んでいきます。

スピードは現代の列車ほど速くありませんが、そのゆっくりとした時間こそがモカニツァの魅力です。蒸気機関車の音を聞きながら、深い森の景色を眺めていると、まるで昔の鉄道旅行にタイムスリップしたような気分を味わえます。
ルーマニアというとドラキュラや古城を思い浮かべる人も多いですが、こうした昔ながらの鉄道が今も残っているのも、この国の面白いところです。
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