タジキスタンはご存じですか?
カザフスタンやウズベキスタンなどがある中央アジア5か国の一つ。
国土は5か国の中で最小。パミール高原の山岳地帯にある国です。
マイナー中のマイナーではありますが、だからこそ魅力がたくさん!
今回はタジキスタンの見どころをご紹介します。
・ドゥシャンベ

タジキスタンの首都ドゥシャンベ。ペルシア語に由来し 『月曜日』を意味します。
ロシア革命後、ロシア赤軍が中央アジアに進軍。ドゥシャンベも赤軍に制圧され、ソ連の一部となりました。小さな村だったドゥシャンベは、タジク・ソビエト社会主義共和国の首都『スターリナバード』として発展しました。
1961年のフルシチョフのスターリン批判により、名前がドゥシャンベに戻されました。

イスマイル・サーマーニーの像
9世紀、サーマーン朝の最盛期を築いた支配者。中央アジア地域にイスラム教を広めたとされています。タジキスタンの通貨『ソモニ』はサーマーニーから取られたものです。

国立古代博物館の涅槃仏
タジキスタン南西部のアジナ・テパ仏教寺院で見つかった涅槃仏像。全長13mの中央アジア最大の涅槃像といわれています。発見されたのは下半身のみで、上半身は復元です。
イスラム教の国ではありますが、シルクロードの中継地であることから、仏教文化も栄えたことがうかがえます。
・ホジェンド

タジキスタン第二の都市。中央アジアで最も歴史ある都市の1つに数えられます。
ドゥシャンベから北に車で6時間ほど。キルギスとウズベキスタンに囲まれた地域です。
紀元前3世紀には、古代ギリシアのアレクサンドロス大王がこの地に入植地『アレクサンドリア・エスハテ』(最果てのアレクサンドリア)を建設し、騎馬民族スキタイへの防衛線としました。
パンシャンベ・バザールや、歴史博物館にあるアレクサンドリア大王の大理石壁画などがみどころです。
・イスタラフシャン

ホジェンドから南西に約80km 。2500年以上の歴史があるといわれる町。
街の中心のバザールの前には鍛冶屋街があり、羊の角などを装飾にしたナイフが特産品です。

・ペンジケント

タジキスタン西部、ウズベキスタンとの国境に近くの都市。
5世紀~8世紀にかけて、交易商で活躍したソグド人によって築かれた町の遺跡が見つかっています。
・サラズム遺跡(世界遺産)

ペンジケントにある中央アジア最古の居住地遺跡。紀元前4000年~3000年ごろのものと考えられ、出土した装飾品などから、中央アジアの人々がこの地域に定住し、金属生産の中心都市として発展したと考えられています。
・イスカンダル=クル湖
.jpg)
タジキスタン西部、ファン山脈の中にある高山湖。山のミネラルを含んだ水はエメラルドグリーンに染まります。
イスカンダルはペルシャ語でアレクサンドロスを、クルはテュルク語で湖を表します。
アレクサンドロス大王の支配に抵抗した地元住民を制圧するために、アレクサンドロスが川の流れを変えて村ごと沈め、イスカンダル=クル湖ができたという伝説があります。
小さい国土ながらも、大自然も歴史も楽しめるタジキスタン。
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。